耳鼻咽喉科についてABOUT
POINT耳鼻咽喉科とは?
耳・鼻・のど・首を専門とする科です。
いつ耳鼻咽喉科を受診するの?
ご自身やご家族の体調が悪くなった時、真っ先に思い浮かぶのは内科や小児科だと思います。明らかに耳や鼻の症状でない限り、耳鼻咽喉科を受診するということは思いつかない方も多いのではないでしょうか。
しかし、科が分かれているだけあって耳鼻咽喉科を受診した方がいい場合もあります。時には、内科や小児科などかかりつけのクリニックにプラスして、専門治療をする耳鼻咽喉科をご活用いただけると、症状が改善したり、早く治ることがあると感じています。当院を受診していただいた方に、内科など他科の受診もおすすめすることもあります。
耳鼻咽喉科の受診をおすすめする症状の一例
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長引く風邪症状がある時
だるさや熱はおさまったけれど、せきや鼻水がずっと治まらないなど、鼻やのどの症状がなかなか落ち着かない時。
すっきり治らない風邪症状をそのままにすると、ちくのう症など別の病気を引き起こしかねません。鼻炎や花粉症がひどい時
季節性・通年問わず、鼻炎症状(くしゃみ、鼻水、目や鼻・のどのかゆみなど)がひどい方。
アレルギーの原因であるアレルゲンや症状、ライフスタイルによって治療を選択していただけます。 -
くり返す 中耳炎・扁桃炎・ちくのう症(副鼻腔炎)など
年齢や症状によっては、何度も繰り返してしまう反復になってしまうことがあります。
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耳鼻咽喉科の受診をおすすめする理由
一番の大きな特徴は、特殊な器具を使って、耳・鼻・のどの奥まで診察することです。
電子スコープを使うと更に奥まで診察することができます。
患部を直接診察・検査・治療ができることが、耳鼻咽喉科の受診をおすすめする大きなメリットであり特徴です。
耳鼻咽喉科の特殊な検査
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電子スコープ
のどや鼓膜を診るために使用します。高画質で、病変の発見に役立ちます。
電子カルテと連動していて記録が残せるため、以前の画像と比較しながら、患者さんに所見をお見せしながら説明ができます。 -
重心動揺検査
プレートの上に直立したときの体のふらつきを、目を開けた状態と閉じた状態で分析する検査です。
足からのバランス情報を断つことで、耳の中にある三半規管の状態を調べます。
めまいの診断に利用します。 -
平衡機能検査
眼球運動を記録する機械です。
めまいがあるときは、目の動きに異常が出ることがあります(眼振といいます)。
赤外線CCDカメラがついている機械を目に当てると、暗所で検査ができるため精度が高く異常の検出ができます。 -
聴力検査(ティンパノメトリー/オージオメータ)
聴力検査は遮音の検査室の中で行います。
鼓膜の動きを確認する検査も行います。
めまい
めまいには色々な原因があります。
頭が重たい感じがするものから、目の前がグルグルして歩けなくなるものまで
多様ですが、共通している大切なポイントが2つあります。
①重い病気の初期症状ではないか判断すること
②めまいで、食べ物や飲み物が摂れないことを解消すること
めまいは、日常生活にも支障をきたす不快な症状です。まずは専門家にご相談ください。
めまいがある方は、自家用車の運転などは避けて、
安全にお越しください。
めまいが起きる代表的な病気
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良性発作性頭位めまい症
身体のバランスをつかさどる石が耳の中にあります。それを耳石(じせき)と呼びます。この耳石が動いてしまうと、バランスが取れなくなり、めまいが生じます。
治 療
薬で耳石の位置は戻すことができません。吐き気がひどい場合は薬を処方します。ご自身でリハビリを行い身体を慣らしていきます。
診察時に理学療法を行うことで石をもとの位置に戻し、症状が軽くなる場合もあります。めまいリハビリ
めまいは薬などで軽快することもありますが、症状はすぐに治まらないことが多いです。
めまいがあると吐き気がつらく、ふらつくので動くのを躊躇することが多いですが、横になっても症状は軽快しません。
そこで少しずつめまいに慣らしていく、めまいリハビリを行うと、症状に慣れ、相対的に楽になることがあります。 -
メニエール病
耳の奥に、蝸牛と三半規管という部位があり、その中に満たされているリンパ液の流れが悪くなると、めまいを生じます。
1回だけのめまいではなく、めまいを繰り返すことで診断されることが多いです。治 療
点滴や内服薬にて治療します。生活習慣の改善にてめまい発作が減少する方もいます。
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舌下免疫療法(アレルギー治療)
アレルギーの原因であるアレルゲンを舌下錠で少量ずつ体内に取り込み、アレルギー反応が起きにくい体質に改善していく治療です。
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こんな方が対象です
アレルギー性鼻炎や花粉症をお持ちの方で、スギまたはダニがアレルゲンと診断されている方
こんな方は対象外です
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5歳未満の方
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妊娠中・授乳中の方
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喘息がひどい方
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方 法
舌の下で薬を溶かして服用します。
薬の量を調整していき、3〜5年服用を続けます。効果は7〜10年と言われています。
POINT
自覚症状など、表出してくる症状だけではなく、電子スコープを利用して、鼻やのどの粘膜の状態を直接診ることで、アレルギーの状態をしっかり判断できます。