鼻の病気NOSE
鼻の主な病気
アレルギー性鼻炎・花粉症
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鼻の粘膜に触れたアレルゲン(アレルギーの原因となるもの)を排除しようとする身体の働きです。
ハウスダストやダニなど、通年で見られるものと、花粉症と呼ばれる季節性のものがあります。検 査
採血をしてアレルゲン(アレルギーの原因)を特定します。
採血結果が出るまでに数日要しますが、原因をしっかりと究明するために必要な検査ですので、ご了承ください。
治 療
治療方法はいくつかあり、対象の年齢やアレルゲンが異なります。
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免疫療法
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量ずつ体内に取り込み、アレルギー反応が起きにくい体質に改善していく治療です。
舌下免疫療法
舌下錠でアレルゲンを摂取する方法です。
錠剤を飲むだけなので、痛みを伴いません。
舌下免疫療法について詳しくはこちらをご覧ください。 -
レーザー治療
鼻の中でも最もアレルギー反応を引き起こすと言われる下甲介の粘膜を、レーザーで焼却してアレルギー反応を軽減させる治療です。
POINT
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外来通院できます処置は短時間です
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保険適応です
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中学生以上が対象ですが、お子さんによっては小学校
高学年でも実施できます
こんな方におすすめです
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通年性のアレルギー性鼻炎がある
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内服薬が効きにくい
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薬の副作用で眠くなりやすい
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仕事柄、内服薬が服用できない
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鼻つまりがひどい
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内服薬での治療を避けたい
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毎年の花粉症を何とかしたい
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妊娠を予定している
こんな方は治療できません
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麻酔薬(キシロカイン)にアレルギーがある
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血液をかたまりにくくする薬(抗血栓薬、抗凝固薬)を
服用している -
重症の不整脈があり、休薬できない
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処置中じっとしていられない方
手術後は2、3日おきに受診して頂き、鼻の中の様子を診させて頂き10日程度で通院は終わりです。
鼻の粘膜は元に戻ります。そのため個人差がありますが、効果は半年〜3年程度とご理解ください。
毎年レーザー治療を受ける方もいらっしゃいます。 -
ちくのう症(副鼻腔炎)
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副鼻腔という空間に炎症が起こり、膿がたまってしまうものです。
鼻からの悪臭や、頭がぼーっとするなど、日常生活にも支障があります。
子どもの場合は、長引く風邪に加えて、いびきをかく、口呼吸になる、ぼーっとして集中力が低下していることで気づくことがあります。治 療
たまった膿を出し、吸入(ネブライザー)や内服で抗炎症薬、抗生物質を投与します。
鼻 血
子どもと大人で原因が違うことがあります。
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子どもの場合
鼻翼(小鼻の部分)を10分程度つまむと止血することが多いです。鼻血を繰り返して心配だという方は、遠慮なくご相談ください。
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大人の場合
何かの病気で血をかたまりにくくする薬(抗血栓薬、抗凝固薬)を飲んでいる方は、出血しやすいため注意が必要です。
長時間にわたり鼻血が止まらないということがあれば、鼻にガーゼを詰めて圧迫して止めるなどの処置を行います。
血管が鼻腔内に露出している場合は焼灼止血します。血圧のコントロールも大事になります。